大学附属病院キャンパスにおける、医学部病院系の複数棟(病棟・研究棟・検査棟など)に電力を供給する 共同溝と高圧ケーブルの更新工事 事例です。診療・研究の 24 時間運用を止めない段階更新で、キャンパス全体の電源基盤を刷新しました。
プロジェクトの位置づけ
共同溝は複数棟に対して高圧電力・通信・給排水などの基幹インフラを集約して供給する構造物で、キャンパス全体の運用を支える重要施設です。経年劣化による更新は、キャンパス内の 複数棟同時に影響する可能性 があるため、工程設計の難易度が高い案件となります。
本件は、発注者(大学法人)・設計監理(建築設計事務所)・施工 の三者で工程・仕様を管理する体制で進めました。
ご相談内容
- 既設の 高圧ケーブルが経年劣化、絶縁性能の低下が懸念されている
- 共同溝自体も老朽化、ルートの一部に補修が必要
- 医学部病院系の複数棟は 24 時間連続運用、停電の影響が極めて大きい
- 診療時間中の工事は原則不可、夜間・休日の時間窓 を厳密に設定する必要
- 発注者・設計監理との 大学案件独自の書類フロー に対応する必要
ご提案・施工内容
共同溝ルートの事前調査
- 既設共同溝のルート図・施工図を精査、現地立会い調査で実態を確認
- 高圧ケーブルの布設ルート・接続箇所・分岐点を全点確認
- 更新時の仮設ルート・切替順序の設計
運用に配慮した段階更新
- 複数棟への給電を 系統ごとに段階更新(1 系統ずつ停電→切替→復電)
- 医学部病院系の中核設備(手術室・ICU 等)への電源は、仮設電源を併用 して無停電で切替
- 診療時間中は騒音・振動を伴う作業を実施しない工程
- 共同溝内の作業は、酸素濃度測定・救援体制 を整えて実施
発注者・設計監理との三者調整
- 大学案件特有の 工事写真帳・工程報告書 を所定の様式で作成
- 設計監理との月次工程会議、変更対応
- 診療部門への工程説明、関係者調整
結果
- 診療時間内の 設備停止は発生せず、計画通りに段階更新を完了
- 高圧ケーブル・共同溝の各試験(絶縁抵抗測定・接地抵抗測定)を所定の基準で完了
- 以後のキャンパス内電気設備案件への対応力として社内に蓄積
このプロジェクトのポイント
- 大学病院キャンパスの共同溝工事は「構造物工事+電気工事+運用配慮」の総合力が問われる
- 複数棟への給電を扱う案件は、系統分けと切替順序の設計 が成否を分ける
- 大学案件は 公共案件フロー に沿った書類・報告体制が必須
大学・病院・大規模医療施設のキャンパス全体に関わる電気設備更新をご検討の方は、お気軽にご相談ください。